「iPhone 3G S」の価格とハードウエアが気になる
米国時間の2009年6月8日,米Apple Inc.が発表した携帯電話機「iPhone 3G S」(Tech-On!の関連記事1)。日本国内では2009年6月26日に販売を開始する予定で,6月18日には予約受付が開始されています。一部報道によると,事前予約の行列ができているようです。従来機種「iPhone 3G」が発売された際の盛り上がりとはいきませんが,“Appleファン”には垂涎の端末なのかもしれません。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20090622/171999/
私自身,Apple社の製品に強いこだわりは特にありません。実際,これまでに使用したことがある同社の製品は,大学の研究室時代に使用していた「iMac G3」(Mac OS9.0.4搭載)と「iPod nano」(容量2Gバイト)の2機種のみ。このため,日本を始めとする海外の多くのユーザーがここまで同社の製品に熱狂するのかが100%理解できない面もあります。
そんな私が,iPhone 3G Sについて気になったのは価格とハードウエアです。本来は「iPhone OS 3.0」などソフトウエア面に興味を示すべきでしょうが,メーカー勤務時代からハードウエアの開発に従事していたため,若干興味がずれてしまいました。
価格については,国内で販売されるiPhone 3G Sの実質負担額は,ソフトバンクモバイルが実施中の「iPhone for everybody キャンペーン」を適用した場合,16Gバイト品が月額480円(24カ月払いで総額1万1520円),32Gバイト品は月額960円(同総額2万3040円)。国内メーカーの新機種に比べて安いといえます(Tech-On!の関連記事2)。これだけ安いと,現在使用中の端末を音声専用にして,iPhone 3G Sをネット専用の2台目端末として利用するのは“アリ”な気がします(ただし,我が家でこの意見を提案すると,一瞬で却下されましたが)。
実際,販売価格に関してはソフトバンクモバイルが戦略的に設定している可能性は高いと思います。ただし,2009年5月に開催した夏モデルの発表会では過去最多となる19機種61色をラインアップしたことを踏まえると,「iPhone 3G Sだけの販売を強化して他の新製品の売り上げが低下した場合,事業者として果たして利益が得られるのだろうか」と邪推してしまいます(Tech-On!の関連記事3)。それだけ同社はiPhoneに対する強いこだわりがあるのかもしれません。
一方,iPhone 3G Sに追加された機能は少ないといえます。アプリケーション・プロセサの変更による処理性能の向上,動画撮影を含むカメラ機能の強化,HSDPAによる高速データ通信通信対応(下り7.2Mビット/秒),デジタル・コンパス機能,などです。電機メーカー勤務時代にデバイス開発に従事していた“ハードウエア好き”な筆者にとっては少し残念な気持ちになったのは事実です。加えて,上記の機能の多くは既に国内メーカーの端末で導入済みという意見もあると思います。
ただし,iPhone 3G Sには国内メーカーの端末に搭載する機能のすべてを搭載するわけではありません。ワンセグやFeliCaといった日本国内専用のサービスに対応しないのは当然としながらも,先行する国内メーカーの端末からうまく機能を取捨選択しているという印象を受けます。だからこそ,先に述べた販売価格を実現できる可能性もあるでしょう。そして,これらの追加機能は世界的に強化されていく機能と強引に言えるのかもしれません。
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