ドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルでWindows Mobileはどこが違う!?
世界中で発売されているWindows Mobile。国内を見ると、メーカーではHTCとシャープを中心に各通信事業者から登場している。果たして端末にどのような違いがあるのだろうか。HTC製の代表的な機種をピックアップして比較してみた。
http://japan.cnet.com/special/tech/story/0,2000056938,20391567,00.htm
今回テストした3機種。通信事業者は異なるが、3機種ともHTC製(※画像をクリックすると拡大します) Windows Mobileは、WindowsのみならずGoogleやYahoo!などとの親和性も高く、たとえばGoogleモバイルで検索、Gmail、マップなどの各種サービスが利用できる。iPhoneやタッチパネル搭載携帯電話といったスマートフォンライクなマシンが登場してきている中、世界中からWindows Mobileならではの多種多様なアプリケーションが提供されるなど、拡張性はほかの端末から一歩抜きん出ているのである。
今回はWindows Mobile 6.1端末として、イー・モバイル「Touch Diamond(S21HT)」(以下S21HT)、ソフトバンクモバイル「TOUCH DIAMOND SoftBank X04HT」(以下X04HT)、NTTドコモ「HT-01A」を比較してみた。
外観を見ると、HT-01AのみスライドタイプのQWERTYキーボード付きで、S21HT、X04HTはコンパクトタイプと異なる。その一方でOSは、Windows Mobile 6.1 Professional(CE OS 5.2.19971)、CPUはQUALCOMM 7201A(528MHz)と同じ。ディスプレイも480×640ドット/6万5536色と同じ。S21HTとX04HTはRAMサイズが192Mバイトでフラッシュサイズ256Mバイト、ストレージサイズが89.68Mバイト、内部ストレージが3839.03Mバイト。HT-01AはRAMサイズが288Mバイトでフラッシュサイズ512Mバイト、ストレージサイズが313.08Mバイト。メモリ、ストレージに差はあるものの、基本的な使い勝手はほぼ同等。でもさすがに完全に同じというわけにはいかないのである。
通信事業者が変わればメールソフトも変わる
各端末の大きな違いはメールソフトだ。通信事業者が用意したメールソフトがプリインストールされているが、HT-01AだけはNTTドコモのiモードメールに対応したメールソフトは用意されていない。基本的に、PCと同等のメールサービスをOutlookやHotmailなどを使って利用することになる。
もし、iモードメールを使いたいなら、PCやスマートフォンでiモードメールを取り扱うための「iモード.net」(月額210円)を契約すればiモードメールの送受信は可能だ。
ただし、iモード.netはすでにiモード対応機種を利用している人向けのサービスで、スマートフォン以外にiモード対応携帯電話が別途必要になる。
通常iモードメールは携帯電話で送受信するが、iモード.netを契約すると、ブラウザでiモード.netにアクセスすることでメールをPCやスマートフォンでも見られるようになる。
S21HTは、EMnetメールとOutlookの2種類を用意。EMnetメールなら“@emnet.ne.jp”アカウントを使って、携帯電話やパソコンとのメールのやりとりが可能。デコレーションメールにも対応している。X04HTには、S!メール(MMS)がプリインストールされ、デコレメール、ムービー写メール、写メール、新絵文字が送受信できる。
iモードメールには対応したアプリは搭載していない。moperaUは設定済みになっている(※画像をクリックすると拡大します) X04HTにはS!メールを搭載。SMSにも対応している。接続先は通常はSoftbank Internet(※画像をクリックすると拡大します)
プリセットされているSoftbank Internetの設定は、あたりまえだが変更できない(※画像をクリックすると拡大します) S21HTのEMnetメールも、SMSにも対応。接続先としてEMnetの設定がプリセットされている(※画像をクリックすると拡大します)
メールソフトで重要なのは文字入力だ。Windows Mobileは、ソフトウェアキーボードを標準装備している。フルキーボードがついていなくても、ソフトウェアキーボードでローマ字入力などにより日本語を入力できる。
今回テストした3機種は10キータイプのソフトウェアキーボードも追加されていた。これにより、従来の携帯電話のように日本語を入力できるのだ。たとえば、“と”を入力したいなら“4”を5回押すといった具合だ。ローマ字入力ではひとつひとつのキーは小さいが、10キーなら指でも操作可能。予測変換もあるので、入力がラクになる。
Windows Mobile標準のソフトウェアキーボード。スタイラスを使って入力することになる(※画像をクリックすると拡大します) 今回の3端末では文字入力可能な10キータイプのソフトウェアキーボードを搭載。指でも入力できる(※画像をクリックすると拡大します)
搭載されているプログラムが違う!?
このほかプログラムを見ると、細かな相違点がある。
HT-01Aは「SecurityScan」「Bluetooth Explorer」「MP3 Trimmer」「インターネット共有」「ストリーミングメディア」「伝言メモ」が用意されている。X04HTは、「MP3 Trimmer」「QuickMark」「RSS Hub」「英語で反撃」「辞書ウォーカー英語」「電話」。S21HTは「QuickMark」「インターネット共有」「英語で反撃」「辞書ウォーカー英語」を搭載している。
なおHT-01には「Bluetooth Explorer」が入っているが、そのほかの機種でもBluetoothに対応している。
まずはMP3の切り出しができる「MP3 Trimmer」。MP3ファイルを開いて開始ポイントと終了ポイントをマークするだけで切り出しが可能。そのまま既定の着信音として設定する。これだけで端末内にあるMP3から、好きな部分を取り出して着信音にできる。
続いて「RSS Hub」。字のとおり、登録したチャネルのニュースを自動的に更新してくれる。ニュースに音声や動画、画像などが添付されていると、そのデータもダウンロードするのだ。
「QuickMark」は、カメラでQRコードを読み取り、その情報から電話をかけたりメールを送信したりできる。
MP3ファイルから好きな部分を切り出せる「MP3 Trimmer」(※画像をクリックすると拡大します) 登録したニュースを自動更新する「RSS Hub」(※画像をクリックすると拡大します)
撮影したQRコードなどからさまざまな情報を取り出せる(※画像をクリックすると拡大します)
設定でも独自機能を用意
設定も端末によって多少の差がある。HT-01Aでは、個人用のところに「伝言メモ設定」が。またスライドタイプのキーボードを持つ端末ならではの「キーボードスライディングサウンド」を用意。キーボードを開いたり閉じたりするときの効果音を設定できる。システムには「G-Senser」がある。端末の水平位置を設定するもので、傾きを検知するゲームなどでは必要となるものだ。
傾けて遊ぶようなゲームで有効な「G-Senser」(※画像をクリックすると拡大します)
接続をみると、ドコモのビジネス向け端末ならではの「Biz・ホーダイ接続設定」がプリセットされている。接続設定は、iモード以外のパケット通信が定額になる「BIZ・ホーダイ ダブル」を利用するのに必要だ。といっても元々iモードは利用できないので、ほぼ必須ともいえる。設定後にインターネット接続やメール送受信をする場合、Biz・ホーダイで接続される。Biz・ホーダイ以外で接続しようとするとアラートが出るような設定もできる。ただし、利用するにはBiz・ホーダイかBiz・ホーダイ ダブルの契約が必要だ。
「Biz・ホーダイ接続設定」で設定すると、ブラウザやメールの送受信時に自動的にBiz・ホーダイ」で接続する(※画像をクリックすると拡大します)
X04HTとS21HTにはシステムにキーロックの項目がある。ディスプレイが消えた省電力状態で、電源ボタン以外でも省電力状態を解除できるかどうかが設定可能だ。
どの端末でも最新のHT端末ならではの「TouchFLO」の設定、GPSデータを取得するためのポートやGPSデバイスを接続するポートを設定する「外付けGPS」などが搭載されている。
このほか、電話機能も同じだ。ただし、メニューを開くと、HT-01Aでは「伝言メモ」や「発信者番号なしでダイヤル」「SMSメッセージの送信」などがある代わりに、X04HTには「テレビ電話」があるというように、細かな違いがある。
HT-01Aはテレビ電話に非対応(※画像をクリックすると拡大します) その一方で、X04HTはテレビ電話に対応。機能面での細かな違いが見られる(※画像をクリックすると拡大します)
このように、基本的な機能はどの端末でも同じだが、通信事業者による差や、各端末の対応しているサービスの違いにより、こまかな所では差があることが分かる。ただし、プリインストールされているアプリケーションに限って言えば、世界中でさまざまなアプリケーションが配信されているWindows Mobileならではの特徴によって、後から必要なアプリケーションを見つけるのは、ほかの機器に比べて簡単だ。ハードウェアでの大きな違い以外は、世界中から必要なアプリケーションを見つけることで差を少なくできるので、あまり気にしなくてもいい部分かもしれない。
近々バージョンがアップすると言われ、さらに進化していくWindows Mobile。今回の3機種では、10キー入力のように携帯電話ライクな操作感を持っているため、携帯電話からの買い換えに対するハードルも結構低くなってきている。携帯電話からの買い換えのひとつの選択肢として、おもしろい端末になっているのだ。
各機種の主な機能の違い一覧
●プログラムに入っているアプリケーション
全端末に入っている主なアプリ
Adobe Reader LE
FM Radio
Internet Explorer
Messenger
NAVITAIME
SIMマネージャ
Windows Live
Windows Media
YouTube
Zip
オーディオブースター
カメラ
クイックGPS
ボイスレコーダー
リモート デスクトップ モバイル
Office Mobile
●プログラムに独自に入っているアプリ
NTTドコモ「HT-01A」
SecurityScan
Bluetooth Explorer
moperaUへようこそ
MP3 Trimmer
RSS Hub
伝言メモ
ソフトバンクモバイル「X04HT」
MP3 Trimmer
QuickMark
RSS Hub
SoftBank メール
お使いになる前に
電話
イーモバイル「S21HT」
EMnetメール
QuickMark
●設定の違い
NTTドコモ「HT-01A」
「個人用」→キーボード スライディングサウンド
「個人用」→伝言メモ設定
「システム」→G-Sensor
「接続」→Bizホーダイ接続設定
「接続」→NWサービス
ソフトバンクモバイル「X04HT」
「システム」→キーロック
「接続」→ネットワーク設定
イーモバイル「S21HT」
「システム」→キーロック
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