ついに登場したWiMAX!その使い勝手はいかに
待ち望んでいたWiMAXがいよいよ登場した。今回は、端末を借りることができたので、短期間だが色々なエリアで通信を試してみた。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090313/138891/
いまや、モバイルでの通信は多くの選択肢がある。仕事に役立てるという観点から、WiMAXは有力候補になるのだろうか。通信速度が気になるだけでなく、使い勝手についても子細にチェックしていこう。
今回借りることができた端末は、「WiMAX USB TYPE UD01SS」という小型のUSBタイプだ。折りたたみ式のUSB接続モデルで、全4種類の製品の中では、最も一般的な機種と言えるだろう。サイズは27×62×11ミリで18グラムと、各種のデータ通信機器の中でもかなりコンパクトな方だ。ノートパソコンと一緒に持ち歩いても荷物にはならないだろう。
今回試したUSBタイプの端末。国内最小というだけあって確かにコンパクトだ。
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他にも、コネクタ部分が180度回転する「WiMAX USB TYPE UD01NA」、PCカードタイプ、ExpressCardタイプの全4種類が用意されている。端末の販売価格は、USBタイプが1万2800円、カードタイプが1万3800円とこの種の機器としてはかなり求めやすい。
早速インストールして利用してみよう。
手順は簡単で、いきなり本体をパソコンに差し込めば、ドライバーがインストールできる。さらに付属のCD-ROMから接続ユーティリティをインストールすればいい。
作業そのものは簡単なのだが、CD-ROMを使わせるのは遅れていると言わざるを得ない。イーモバイルなどの端末はすべてのツールが端末に内蔵されていて、パソコンに差すだけでインストールして利用できるのだ。
特にモバイルノートにはCD-ROMドライブを持たない機種が多いだけに、直接インストールできた方が楽だ。出張先では、持参しているパソコンが不調になって急遽借りたり、その場しのぎでネットブックなどを購入した際にもすぐに使えるのだ。だが、CD-ROMから接続ソフトをインストールするタイプだと、この手の対応ができないわけだ。
専用のツールは付属のCD-ROMからインストールする必要がある。
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裏返すとUSBのコネクターが見える。ちょっと爪を立てて引き出してからパソコンに差し込むことになる。
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通信はごく簡単にできる
通信をするには、ソフトのインストール後、デスクトップにできるアイコンをダブルクリックすればよい。自動的にユーティリティが回線を探しに行って、電波の状況を表示してくれる。
電波を探す時間もさほどかからないし、ダイヤルをするという感覚ではなく、公衆無線LANにアクセスするような感じだ。つながるまでの時間も特に長いとは感じなかった。
アダプターでは接続の状況をランプで表示する。パソコンに接続すると点灯し、ネットワークに接続中には点滅、また、ネットワークに接続していてもデータの送受信がないと消灯しているといった形だ。
ところが、実際に使ってみると、困ったことにランプ位置が逆なのだ。
パソコンに接続すると、このようにランプが逆になる。
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つまり、パソコンに端末を接続して折り曲げると、ランプは外側に向いている。このスタイルだと、のぞき込まない限り自分には点滅が見えないのだ。
まあ、点滅を確認しなくても利用できるのだが、せっかくのランプが見づらいのは何となく気分が良くない。
外側から見ると点滅が確認できるわけだが、自分から見えないのは困る。
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また、できることなら、差し込んだだけで電波の有無をわかりやすく表示してくれるとありがたい。パソコンで通信にチャレンジしなくても、表示が赤なら通信できず、グリーンならとりあえず電波が拾えているといったことがわかると使いやすいのだ。
ちなみに、消費電力は最大で2.0Wとなっている。例えば、イーモバイルの「D21HW」は、最大時約2.5W、通信時一般約1.5W、待機時約0.5Wなので、たぶんほとんど変わらないだろう。普段使ってるイーモバイル端末と比べてみても、特にパソコンのバッテリー駆動時間が短くなるような感じはなかった。
現状では通信エリアが限られる
WiMAXのサービスエリアは、夏までに首都圏と中部関西、2009年度末には政令指定都市+全国主要都市に広がる予定だ。
今回記事を書いた時点では、都内でもまだまだら模様の状態であった。しかも、6月末までは通信料金が無料のいわばお試し期間なのだから、本来なら通信エリアについてうんぬんするのは間違っている。
とはいえ、興味半分で各所で試してみた。
まず、大田区にある自分の事務所だが、地図で見ると対応エリアに入っている。ターミナル駅ではないのでちょっと心配だったが、しっかり電波は来ていた。ただし、窓際などの条件の良さそうなところでしか通信ができない。普段作業をしている机の上では、つながったり途切れたりといった状況だ。ちなみに、建物は木造の3階建てだ。
繰り返すが、現段階でとやかく言うのは間違っているだろう。とはいえ、サービスが稼働した後でもこの状態だとちょっと困る。他の通信もこの事務所で試してきたわけだが、電波が通じるときには多少の速度低下はあっても、きちんと利用できた。もっとも、こちらもアンテナが増えてくれば「マルチアンテナ技術」によって、改善されていくだろう。
今回のテストでの通信速度は、事務所の中では状況の良い3階の窓辺で0.7Mbps程度だった。
仕事の打ち合わせにも持参して各所で試してみたのだが、恵比寿のカフェでは電波のバーが4本表示されて、1.6~2Mbpsほどで通信できた。また、六本木では5Mbpsの通信を体験できた。
逆に、都心部でも代々木公園の脇では電波が来ていなかった。確かに地図で見ると該当の地域は提供前になっている。
エリアが限られるのは、現時点では当たり前なのだが、残件なのが従来のモバイル通信を超えた超高速なアクセスができなかったことだ。場所によっては10Mbps以上で通信できるらしい。
7.2Mbpsをうたっている通信を普段利用してるのだが、状況がよいときに3~4Mbps程度の実測がせいぜいだ。UQ WiMAXは、理論値で40Mbpsというのだから実測で10Mbpsを超えるような高速通信を体感してみたいところである。機会を見てまた試してみたいと思う。
最後に気になる利用価格は、UQFlatプランで毎月4480円だ。エリアが拡充してくれば、なかなか魅力的。今後も注目していきたい。
ソフトのインストールはシンプルなので作業自体は簡単。
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事務所での電波状況はギリギリつながっている感じだ。
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今回、最も電波状況が良かった恵比寿のカフェ。この状態で2Mbps程度の通信速度だった。
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戸田覚(とだ・さとる)
1963年東京都出身。ビジネス書作家。株式会社アバンギャルド/株式会社戸田覚事務所 代表取締役 雑誌連載多数、テレビ・ラジオ出演、講演、セミナー等で広く活躍中。著書累計80冊以上。「あのヒット商品のナマ企画書が見たい!」(ダイヤモンド社)が近著。近況はブログにて。
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