フジタ、NTTドコモと災害復旧工事で遠隔操縦システム実証実験
フジタは22日、NTTドコモと共同で、長崎県・雲仙普賢岳災害復旧工事の無人化施工現場において、「携帯電話の高速無線通信(HSDPA回線網)を利用した遠隔操縦システム」の実証実験を実施したと発表した。
http://www.ipnext.jp/news/index.php?id=5570
フジタは、1990年の雲仙普賢岳噴火の後、1994年の除石工事から無人化施工を続けてきた。現在でも立ち入りが制限された警戒地域を含むため、専用カメラ車からの映像をもとに、油圧ショベル・ブルドーザなどを、重機ごとに割り振られた無線チャンネルにより、遠隔操作室から操縦している。しかし、多様な重機の稼働による無線チャンネル数の不足や、電波干渉問題、200~300メートルごとに無線中継設備を要する点など、技術的課題が顕在化していた。
2007年度に、両社は共同でHSDPA(High Speed Downlink Packet Access:基地局から端末への通信速度を向上させる技術)を用いた遠隔操縦システムの開発に着手。2008年10月、フジタの雲仙普賢岳作業所において、国内で初となるHSDPAを用いた遠隔操縦の実証実験を行った。その結果、通信速度に起因する、遠隔操作と重機動作の時間ズレは実用上問題なく、操作性能は実用化レベルに達していることを確認した。
今後、より高速の通信サービスが提供されれば、中継装置なしで動画の送受信も利用可能となり、また、オペレーターと重機との距離や重機台数の制限がなくなるため、工事の安全性だけでなく、より機動的な緊急災害復旧工事が期待できるとしている。
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