今だからこそ言える社長のためのモバイル通信術
この半年で、私の仕事の進め方、それも社外での仕事の進め方が一変してしまいました。首都圏ならば、ほぼどこでも無線データ通信ができるデータカードを、ノートパソコンと一緒に持ち歩くようになったからです。
これまでも無線通信ができる携帯電話やデータカードはありました。もちろん、あれこれ真っ先に使ってもみました。しかし、あまりに遅すぎて、使えば使うほどストレスがたまる代物でした。
http://nvc.nikkeibp.co.jp/report/tech/doujyou/20080708_001282.html
しかし、私が手にした最新のデータカード(イー・モバイル)は、都心部などでは、なんと下り最大7.2Mbpsという速さです。ほとんど会社や自宅の光回線と似たようなスピード感覚で通信ができるのに驚きました。
10年前に、32kbpsのモデムカードで、ピーヒョロロロ~と電話をかけて使っていたことを考えると、まるで夢のようです。
■もはや会社も自宅も外出先も同じ ちょうど、1年ほど前に、経営者の自宅を快適無線LANオフィスに(1) (2)という提言をしました。
この原稿も、実は自宅で書いています。しかも、書斎でもパソコンルームでもなく、居間にノートパソコンを持ち込んで、ワールドビジネスサテライトを見ながら執筆中なのです。
もちろん、電源用のACアダプタも、LANケーブルも、何もつながっていません。ケーブルに縛られないで、どこでも通信できる。たとえ家庭内での話とはいえ、これだけでも大いなる自由を感じて感動したものでした。
しかし、今では、カフェやレストランであれ、電車や駅のベンチであれ、あるいは、訪問先の応接間や会議室であれ、ほとんど会社や自宅と同じ感覚でネットにつないで仕事ができる環境が用意されています。
■お客様を訪問した先で、ネットを使う効果と快感 私がお客様を訪問したとしたら、まず真っ先にお見せするのは、弊社がお手伝いした感動的な事例のスライドショーのDVDです。また、時には、高橋メソッドで作った文字が大きな紙芝居や、パワーポイントの図表をお見せすることもあります。
とはいえ、これらは、ネット回線につながっていなくともノートパソコンだけで可能なプレゼン手法でした。
しかも、あらかじめ用意したプレゼンを一方的にお見せするのは、いわば演奏する曲目も順番も決まっているクラシックのコンサートのような窮屈さがありました。しかし、パソコンがネットにつながっていると、まるでジャズのライブのように、その場の雰囲気に合わせてアドリブを楽しみながら「生き生きとしたプレゼン」ができるのです。
このライブ感覚にあふれたプレゼンを、ひとたび体験すると元に戻れません。なぜならお客様の理解が深まるばかりでなく、自分たちを見る眼が明らかに変わるからです。
例えば、お客様の話の中で、予想もしなかったニーズがわかったとしましょう。そして、そのニーズに応えることができるパートナーが思いついたり、似たような事例に関わったことがあるとしましょう。
これまででしたら、こんなチャンスであっても、せいぜい口頭でそれをお伝えして、「後で、資料を送りましょう」としか言えなかったはずです。
今の私なら、こんな時は「すぐにネット接続」です。 例えば、一緒にニーズに応えるパートナーたる企業、NPO、個人などの名前で検索します。そうすれば、たちまちパートナーのWebサイト・ブログや関連記事などが見つかって、たちどころに紹介することができます。
■さりげなく、自社サイトやブログもPR 一番美しいのは、パートナーの名前で検索した時に、自分の会社のwebサイトや、社長と社員のブログが上位でヒットすることです。ふだんから、お客様の事例やイベントをPRしていれば、自然に上位表示されるはずです。そうすれば、全社的に情報発信に熱心であることや、パートナーと懇意にしていることをさりげなくPRすることもできるでしょう。
また、恥ずかしながら、お客様の話でわからないことがあったら、すぐにネットで検索します。そして、表示された参考サイトを見ながら、ご説明をいただくのです。そうすると、お客様も説明がしやすい上に、自分たちも簡単に理解を深めることができます。
つまり、その場で生じた興味や疑問は、その場でネットを活用して解決していく。そのライブ感を一度でも味わうと、「次回までに調べてくる」「後で資料を送る」といった「無駄な時間や手間」が許せなくなります。お客様が見る目もきっと変わってくるはずです。「意思決定や行動がはやい」「情報収集や発信に長けている」と感じていただけるに違いありません。
これからは、どこでもネットにつないで活用する時代です。ぜひとも、お客様を訪問した時に、その場で検索して、WEBサイトやブログの記事をお見せしてください。そして、ひそかに尊敬の視線を感じる快感を味わってみてください。
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