国内で激安ケータイはヒットするか
先週ついに発表された米Apple Inc.が手掛ける第3世代(3G)携帯電話に対応した「iPhone」の次世代機種「iPhone 3G」(Tech-On!の関連記事1 )。国内においても,ソフトバンクモバイルが2008年7月11日に販売を開始する予定のため,購入を検討されている読者の方も多いと思います。NTTドコモ,KDDI(au),ソフトバンクモバイルの2008年夏モデルが発表された直後だけに,ケータイの夏商戦に大きな影響を与える端末になるのか,興味があります。そんなiPhone 3Gの発表に沸く中,携帯電話機関連で一つの興味深い発表がありました。iPhone 3Gと同日にイー・モバイルが発表した携帯電話機「H11HW」です。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080616/153295/?ref=BPN
H11HWは中国Huawei Technologies Co.,Ltd.(華為技術)が手掛けた携帯電話機(Tech-On!の関連記事2)。最大のウリはなんといっても販売価格です。2年契約が必要な「新にねん」を適用した場合の価格は初期費用の5980円のみ,契約年数の制限がない「ベーシック」の場合でも2万9980円。販売方法が変更になった現在,他の通信事業者が販売する携帯電話機と比較してこの価格はかなり安いといえます。
5980円という価格を実現するために,イー・モバイルはH11HWに搭載する機能をかなり絞り込んでいます。例えば,搭載する液晶パネルの画素数は220×176画素(QCIF)と小さいほか,CMOSカメラの有効画素数は200万画素,ワンセグ視聴機能も搭載しません。
ただし,すべての機能を低く抑えていないようです。通信機能はHSDPA方式に対応しており,下りの最大データ伝送速度は3.6Mビット/秒になるほか,音楽視聴機能やBluetoothなどは搭載しています。パソコンと接続すればモデムとして使用できるなど,イー・モバイルが得意とする分野は妥協していないという印象を受けました。
今回の端末について私自身が興味を持ったのは以下の2点です。一つが,国内市場でここまで機能を絞った携帯電話機が果たして売れるのかです。発表会でイー・モバイル代表取締役社長兼COOのEric Gan 氏は,「ターゲットとする年齢層は20~30代」と語っています。ただし,発表会後にGan氏にインタビューすると,「日本のユーザーに(H11HWが)受け入れられるかは期待と不安が半々」と本音を漏らしていました。
もう一つが端末の製造コストです。Huawei社が手掛ける携帯電話機は,採用する部品や機構など設計思想が国内メーカーと大きく異なる可能性は高いと思います。どのようにして激安ケータイを実現したのか――。気になって仕方ありません。
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