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iPhoneは恐れるに足りず? 対抗陣営に強気の声

米Appleのスマートフォン「iPhone」の国内発売を控え、対抗するMicrosoftやNTTドコモからは強気の発言が相次いでいる。

[國谷武史,ITmedia]2008年06月25日 00時10分 更新

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0806/25/news008.html

 米Appleのスマートフォン「iPhone 3G」が7月11日にソフトバンクモバイルから発売される。2007年6月の米国発売以来、海外市場で注目され続けてきたiPhoneは、日本の携帯電話市場にも旋風を巻き起こすのだろうか。

 iPhoneは、タッチスクリーン式のユーザインタフェースやマルチメディアプレーヤー、スタイリッシュなデザインが評価され、全世界で約600万台を販売しているという。Appleは各国ごとにシェアトップクラスの携帯電話キャリアと提携。iPhone登場を契機に、携帯電話キャリアの多くが世界的にはなじみの薄いデータ通信定額を自社サービスとして導入するなど、iPhoneは端末の特徴ばかりではなく、携帯電話のビジネスモデルにも大きな影響を与えたとされる。

ソフトバンクモバイルが7月11日に発売する「iPhone 3G」

 一方、国内市場ではiPhoneなどに見られるような機能は、既に多くの端末が標準機能として採用している。ソフトバンクモバイルが6月23日に発表した端末販売価格は、8Gバイトモデルが24回分割払いで2万3040円となっており、一般的な携帯電話端末の販売価格に比べて大きな差が生まれているわけではない。

iPhoneは売れているのか?

 高機能携帯電話のスマートフォン市場を見ると、iPhoneは発売かわずか1年で世界シェア3位に急浮上し、北米市場では2位となった。しかし11億台強といわれる携帯電話全体の市場でみると、約600万台を販売したiPhoneのシェアは0.5%ほどになる。

 こうした販売台数の動向から、業界関係者の間にはiPhoneが市場で騒がれるほどの影響を実際に与えているわけではないと指摘する声が少なくないようだ。iPhoneを国内で待ち受けるライバル陣営には、iPhone発売が国内市場に与える影響について疑問を呈する声が上がっている。

「注視する」と話す山田氏 国内ではiPhone獲得に最も熱心だとみられたNTTドコモは、ソフトバンクモバイルが発売するとの報道を受けて「販売の可能性を継続して検討する」とコメントした。だが、6月23日に記者会見した山田隆持新社長は、詳細は明らかにできないとしながらも「若年層には魅力的かもしれないが、動向を注視したい。PRADAフォンやSH906iなど、(タッチスクリーンのような)iPhoneの特徴を持つ端末をすでにわれわれも持っている」とコメントした。

 さらに同社は、北米のスマートフォン市場でシェア1位の「BlackBerry」を個人向けに販売することも検討している。

 イー・モバイルの千本倖夫会長兼CEOは、6月10日の新機種発表会の場で「わたしの予想ほど実際の販売数は伸びていない。革新的だといわれたタッチスクリーンも特別な存在ではない」と話した。山田氏や千本氏の見解では、iPhoneの持つデザインや機能が国内の携帯電話市場に大きな影響を与える要素にはならないという。

個人、法人それぞれでiPhone対抗に自信を見せる佐分利氏 OSプラットフォームで対抗関係にあるマイクロソフトは、6月18日にスマートフォンOSの最新バージョン「Windows Mobile 6.1日本語版」を発表している。同社の佐分利ユージン執行役常務は、米IDCの調査リポートを引用して「Windows Mobileはコンシューマー市場向けでiPhoneの2倍、法人市場向けで8倍の出荷台数になるという予測がある」とコメントし、PCやサーバとの連携を軸としたiPhone対抗策に自信を示した。

日本にフィットするiPhone 3G?

 ソフトバンクモバイルが発売するiPhone 3Gは、第3世代携帯電話方式W-CDMAへの対応やGPSの内蔵、Microsoft Exchange Serverとの連携を図り、高速通信の無線ネットワークを介したサービスやシステムとの連携が従来以上に強まる。すでに公開されているSDKを利用して数多くのソフトウェアが開発されており、iPhone 3Gのユーザーには自由度の高いアプリケーション環境が提供されると期待されている。

 旧来の通信環境(GSM)に即した初代iPhoneに比べ、iPhone 3Gは携帯電話の標準サービスになりつつある高速データ通信やGPS、オープンなソフトウェア環境へ最初から適応しているといえるだろう。機能面の進化を考慮すると、ライバル陣営の予想に反してiPhone 3Gの発売は国内の携帯電話市場に大きなインパクトを与える可能性が十分にあると言えそうだ。

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