【COMPUTEX/WiMAX Expo】携帯電話サイズのLEDプロジェクター、FOXCONNが実演展示
重さ65gの超小型機も開発中
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080604/306223/
冷却ファンを付け高輝度化を図った「PD-S2900」。本体サイズは幅102×奥行き92×厚さ36mm。比較のため隣に置いた携帯電話は、ソフトバンクモバイルの「904SH」である。ちなみに輝度90ルーメンの上位機「PD-S2901」は、幅120×奥行き105×厚さ44mm
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上が「PD-S2901」、下が「PD-S2900」の投射映像。さすがに鮮明とは言えないが、蛍光灯で明るい室内でも映像を映し出せている
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出力を抑える代わりにファンレス化を実現した「PD-H1000」。隣に置いた904SHと比べ、幅と奥行きは同程度、厚さはさらに薄くなっている
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iPodで出力した映像をPD-H1000で投射するデモを実施
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重さわずか65gの「PD-W1001」も開発中。隣に置いた10台湾ドル硬貨は、日本の500円硬貨とほぼ同程度の大きさである
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台湾ホンハイ・テクノロジー・グループ(FOXCONN)は、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2008」において、光源にLEDを用いた超小型のデータプロジェクター4製品を展示している。携帯電話サイズまで小型化し電池駆動も可能な製品や、輝度を90ルーメンまで引き上げた製品などを、実際に映像を投射した状態で展示している。
同社は以前にもLED光源のデータプロジェクターを開発しており、日本メーカー向けのOEM(相手先ブランドによる供給)出荷も行っている。光源に水銀ランプを用いる一般的なデータプロジェクターと比べて発熱量が少なく、きょう体のサイズを大幅に小さくできる半面、従来製品の輝度は20ルーメン程度にとどまっていた。
4製品のうち「PD-S2900」「PD-S2901」の2製品は輝度向上を図ったものである。PD-S2900は重さ381gで55ルーメン、PD-S2901は454gで90ルーメンの輝度を確保。いずれも米テキサス・インスツルメンツ(TI)製の0.45型DMD(Digital Micromirror Device)を用いており、パネル解像度は858×600ドットである。「きょう体内部に放熱ファンを備えているため、熱設計にはまだ余裕がある。100ルーメン程度であれば、LEDの出力を上げるだけで達成できる」(FOXCONNの説明員)。光源のLEDは赤・緑・青の各色を用いている。
幅と奥行きは10cm前後で、片手でも楽に持ち運べる大きさである。電源入力と映像入力を兼ねた30ピンの端子を備えており、アナログRGBやコンポジット映像端子に変換してパソコンやAV機器と接続可能だ。会場では任天堂の「Wii」のゲーム画面と、パソコンでアニメ映画を再生した画面を表示していた。この2製品はほぼ開発が完了しており、PD-S2900は2008年7月、PD-S2901も同年10~12月には量産出荷を始める見込み。
FOXCONNでは、きょう体をさらに小型化した製品も開発中である。「PD-H1000」は、携帯電話サイズの小ささが特徴だ。同社の従来製品と同じ20ルーメンだが、本体サイズは幅108×奥行き54×厚さ16.5mm(容積95cc)と大幅に小型化し、重さも109gに抑えた。「20ルーメンであれば放熱ファンが不要になり、ファンの回転に伴うノイズの発生もなくなるので、きょう体の大幅に小型化できる」(FOXCONNの説明員)。DMDは0.17型で、パネル解像度は480×320ドット。会場では米アップルの「iPod」を接続し映像を表示するデモを実施していた。同製品は2008年に量産出荷予定。
実演こそなかったものの、幅55×奥行き46×厚さ26mm(容積65cc)、重さ65gとさらに小型の「PD-W1001」も参考展示していた。同製品では、0.3型でパネル解像度が854×480ドットのDMDを搭載し、輝度25ルーメンを目指す。「実用化に向けては、現行のLEDより高出力で発光効率の良い光源が必要になる。LEDだけでなく、レーザーの採用も視野に入れて研究開発を進めている」(FOXCONNの説明員)。同製品は2008年7~9月の量産出荷を目指しているという。
FOXCONNでは、小型化によりデータプロジェクターの持ち運びを容易にして、利用シーンの拡大を図る考え。このほか小型化の副効果として、部材コストの削減による低価格化も視野に入れている。「韓国メーカーなどもLEDプロジェクターの研究開発を進めているが、現時点では小売価格で1000米ドル以上してしまい、それでは市場に受け入れてもらえない。当社が手掛けるからには、大幅な低価格化を図りたい。いきなり100~200米ドルとするのは難しいが、中長期的にはそうした水準を実現することを目指し研究開発を進めていきたい」(FOXCONNの説明員)としている。
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(金子 寛人=日経パソコン) [2008/06/04]
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