RIM、3G対応のブラックベリー最新版発表
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)カナダの携帯情報端末(PDA)大手リサーチ・イン・モーション(RIM)(Nasdaq:RIMM)は12日、人気端末「ブラックベリー」の最新版を発表する。この新機種「ブラックベリー・ボールド」には、米アップル(Nasdaq:AAPL)の「iPhone(アイフォン)」など競合機種に対抗して市場シェアを維持するため新たな機能が追加された。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCDT7883.html
最新機種は、多彩なメディアへの対応を視野に入れて携帯電話サービス各社が打ち出している高速の第3世代(3G)携帯電話ネットワークを利用する。また、より高度なビジネスソフトウエアを実行できるよう、処理性能を向上させた。楽曲ダウンロードやインターネット閲覧、動画視聴もより簡単に楽しめるようになる。
オンタリオ州ウォータールーに本社を置くRIMは、契約者数が過去3年間で毎年ほぼ倍増し、135カ国に1400万人強に上るブラックベリーシリーズの勢いを持続させる取り組みを強めている。こうした伸びにもかかわらず、RIMは米アップルや台湾の宏達国際電子(HTC)(2498.TW)、フィンランドのノキア(NYSE:NOK)、韓国のサムスン電子(005930.SE)といった海外勢との競争激化に直面している。
米国ではアップルがブラックベリー最大の脅威だろう。アップル製のiPhoneは個人利用の消費者に人気が高く、ブラックベリーはビジネスユーザー間で最も強い。だが、アップルは最近、法人ユーザーに対するiPhoneの魅力を向上させるための措置を講じている。
スタイリッシュなシルバー縁のブラックベリー最新機種は、アップルのオンラインストア「iTunes(アイチューンズ)」で購入した楽曲をより簡単に楽しめる機能も搭載。iPhoneに対する承認とも受けとめられる。
RIMのジム・バルシリー共同最高経営責任者(CEO)はインタビューで、新機種のiTunesとのシンクロ機能について、iPhoneに照準を定めたものではないと強調。「当社はこれを競争上のものではなく、日常生活で利用するアプリケーションとの自然な同調ととらえている」と語った。
ブラックベリー・ボールドは海外では今夏発売予定。アップルの3G対応iPhoneが発売される見込みの時期とほぼ同じとなる。米国ではAT&T(NYSE:T)がボールドに携帯電話サービスを独占提供する。ボールドは世界各地の3G通信網に対応。米国では年内に発売される見通し。
RIMの新製品は、米国に比べて3Gネットワークの普及が進む欧州・アジアでのプレゼンス拡大を図る同社の取り組みを後押しする見込み。RIMの海外での売上高は伸びているものの、依然としてカナダ・米国が総売上高の3分の2を占めている。
新モデルは今月13-15日にフロリダ州オーランドで開催されるブラックベリー向けソフトウエア開発者の会合「ワイヤレス・エンタープライズ・シンポジウム(WES)2008」の開会式で発表される予定。
この式典では、ブラックベリーやその他の携帯電話用プラットホーム(基盤ソフト製品)向けのアプリケーション・サービスの開発支援を目的とする1億5000万ドル規模のベンチャーキャピタル基金の設立をRIM、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(NYSE:RY)、トムソン・ロイター(NYSE:TRI)が発表する。
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