勝算あり? イー・モバイルの阿部基成副社長に聞く「次の一手」
2007年3月の開業以来、順調にユーザーを獲得しつつあるイー・モバイル。HSDPAを定額で提供したことで、ADSLのような使い勝手をモバイルでも楽しめるようになった。今年3月からは音声サービスも開始し、基本料無料で勝負を挑みつつある。イー・モバイルは過去1年、そして今後の戦略をどのように練っているのか。副社長の阿部基成氏に本音を聞いた。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080520/1011890/
上々の立ち上がりをどう見ているのか
イー・モバイルと言えば、開業当時は3.6Mbps、最近では7.2Mbpsのモバイルブロードバンドサービスでユーザーを増やしつつある。筆者の周りにいる、普段からノートPCを持ち歩くユーザーの多くもPHSからイー・モバイルに乗り換えつつある。まだ始まって1年しかたっていないことを考えると、かなり上々の船出ではないだろうか。
イー・モバイルの阿部基成副社長(画像クリックで拡大)
阿部氏「加入者は計画通り増えている。開業当初はどれだけ違いがわかってもらうえるか不安があった。実際の使われ方も、固定通信とほぼ同じでありながら、外出先でも使われている。昼間のトラフィックも増えており、ネットワークとしてはうまくいっている。
モバイルでありながらブロードバンドというのは、これまでどこもやっていないサービス。それだけにユーザーにどうやって乗り換えてもらうかが課題だった。使ってもらえば良さがわかってもらえるが、まずは使ってみようかと思ってもらえるきっかけづくりが重要だった。いざ契約しようと思うと、料金と契約期間の拘束がある。そこを理解した上で契約してもらうための、良い評判づくりが大切だった」
イー・モバイルを使っているユーザーの多くは、それまでPHSのウィルコムでモバイルデータ通信をしていた人が圧倒的。そのあたり、他社からユーザーを奪える勝算というはあったのだろうか。
阿部氏「ユーザーからの評判はいい。いままでは料金的に使えなかったという人が多かったようだ。PHSのように使っても、非常に遅いので使わなくなった、というユーザーもかなりいたようだ。それに比べて、イー・モバイルはADSLとそん色なく使え、固定のサービスはいらないという声をもらっている」
実際、イー・モバイルを使って様々なところで通信しているが、意外と使えることに驚いてしまう。開業直後の昨年6月にはすでに成田空港で使たし、今年は、湯河原の温泉地や富士スピードウェイなどもエリアとなっていた。『使えれば便利』と思ったところでかなり利用できるようになった印象がある。
阿部氏「“意外”と言われるとちょっとつらいです(笑)」
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