イー・モバイル「EMONSTER」を取材現場で使ってみた
イー・モバイルが3月に発売した「EMONSTER(S11HT)」。マイクロソフト社製OS「WindowsMobile6」搭載のスマートフォンで、ブログサイトランキングでも上位にくる注目機種だ。4月末、長野であった五輪聖火リレーの取材現場で同機を使ってみた。さて使い勝手は・・・。(アサヒ・コム編集部)
http://www.asahi.com/digital/mobile/TKY200805160206.html
聖火リレー取材でイー・モバイル「S11HT」を使って沿道から映像を送った。編集部で使っているアップル社製PC「Macbook」とは、ケーブル接続なしで通信する=4月26日、長野市で
イー・モバイルのスマートフォン「EMONSTER(S11HT)」。横59ミリ、縦112ミリ、厚さ19ミリ。連続通話は264分で、300万画素のカメラを搭載
画面の傾きがほどよい。側面にあるホイールを人さし指で回すとアイコン選択やスクロールができる。ホイールを押し込めばマウスのクリックのような操作ができる
ネットへの接続には、WindowsMobile6内のアプリケーション「インターネット共有」アイコンを指でタッチする
4月26日朝。長野市の善光寺付近のスタート地点には、中国人留学生らとチベット支持団体が押し寄せ、現場はスタート前から大混乱。
午前8時半、まず、第一走者の星野仙一氏が聖火を持って会場を出て、通行規制された片側2車線の道路を走り始めた。ビデオを手に何とか確保した場所から一部始終を映像におさめた。
しかし、困ったことに途中から雨が降り出した。
急がなければならない。東京本社に映像を送るため、撮り終えた後、道路脇に座り込んで、ハイビジョンビデオカメラで撮影したデータをアップル社の「Macbook」に取り込み、編集。EMONSTERのタッチパネルを操作して、ネット接続アプリケーションを立ち上げた。
すんなりつながる。Macとケーブルでつなぐ必要がなく、EMONSTERを上着のポケットに入れた。ケーブル接続なしで使えて便利だ。雨にもぬれない。大きさが11MBのファイルを転送したところ、約12分かかった。
こういう多くの人が集まる現場では、データ通信カードが使えないことが多い。携帯電話を大勢が一斉に使うため、通信が混雑するからだ。EMONSTERはそれほど普及していない。記者の経験上、あまり普及していない通信機器には魅力がある。
東京でテストした時より、転送速度は約半分と遅かったが、映像を無事送ることができた。持っていた他社製の携帯電話は圏外になっていた。
EMONSTERのキーボードはスライド式。画面を傾けることができ、小さなパソコンのような形になる。重さは190グラム。最新型の携帯には100グラム以下の軽量のものもあるから、少し、重さを感じる。
特筆すべきは、携帯電話、簡易小型PC、同社の主力サービスであるデータ通信の機能を1台で完結してしまう点だ。HSDPA方式による通信で、1秒間に下りが最大3.6Mb、上りが最大384Kbのスピードが出る。外出時にノートPCでブラウズするのも快適だ。SIMロックフリーでもあり、他業者のSIMカードや海外でも使えるという。
ただ、問題もある。同機は都内の地下鉄構内では5月現在、電波をやりとりする基地局が整備されておらず、電話は使えない。無線LANは使えるのでデータ通信は可能だ。また、人口カバー率は47都道府県で81%。首都圏や主要都市部では使えるが、使えない地域もあるので注意が必要だ。
後日、都内で午後6時ごろに使ってみたが、ユーザーが多いからか一部の場所でつながりにくいこともあった。同社の担当者は、「今年から来年にかけて地上はもちろんのこと地下でも使えるよう設備増強を迅速に進めています」と話した。
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