大手より10万円安いビジネスパソコンを作る
創業3年、社員わずか25人のパソコンメーカーが、モバイルPC市場をリードしている。横浜市に本社を構える工人舎だ。製品比較サイト「価格.com」の人気アイテムランキング「タブレットPC部門」では、上位10位のうち7機種を工人舎の製品が占めた(3月31日-4月6日)。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/trail/080508_kohjinsha1/
工人舎製品の特徴は、なんといっても価格の安さ。同ランキング1位のモデルは6万円台、主力モデルも9万円台。なぜこの値段で作れるのか。「10万円ノート」市場の開拓史を、企画部部長の佐藤滋俊氏(48)に聞いた。
── 家電量販店の店頭に行くと、驚きの光景が目に飛び込んで来た。2台のノートPCの値札には、「1万9800円」と「3万9800円」の文字。これは「携帯電話イーモバイル同時加入で」の条件付きなのだが、単体で買っても「4万9800円」と「6万9800円」。パソコンとは思えない値段だ。
もっとも工人舎製品の価格は後者で、前者は台湾メーカーASUSの「Eee PC」。「199ドルパソコン」として、日本で発売となる前から、世界的に話題をさらった。日本の超小型ノートPC市場で先行していた工人舎に、打撃はなかったのだろうか。──
量販店に行くと、私もドキっとします。「3万9800円」で売られているんですから。
佐藤 滋俊 工人舎企画部部長
2月上旬に発売した6万9800円の「SA」は、価格設定で比較されて、私たちが、1月25日発売のEee PC対策として出したと思われているようです。でもそれは違います。
SAは当初、7万9800円で企画していました。すると、ある大手量販店さんに呼ばれて、「1万円、下げられない?」と言われました。「Eee PCは4万9800円。ウチの店員なら、両方を横に並べて、6万9800円のものへお客さんを誘導することができる。でも7万9800円へは無理だ」。その方はこう説明するんです。量販店も、売り上げを確保するため、当然高い方を売りたいですからね。
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