何削る? 10キログラム以内を目指して――私のカバンの中身事情
現役時代、米国出張時に筆者のカバンにはカシオ製携帯ワープロ「HW-300JS」を入れていた。このために、コミュニケーションは広がった。たくさん“小道具”を入れておくのはいいことだが、一方カバンの重さは増すばかりだった……。
2008年04月25日 22時42分 更新
今をさかのぼること20年前、筆者は米国ニューヨーク州にあるGEのスケネクタディ工場で打ち合わせをした。今回はこの時の話を紹介しよう。
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0804/25/news146.html
カシオのHW-300JSで広がった米国での“ガジェットコミュニケーション”
樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」:
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歩け、歩け、歩きながら発想を録れ 筆者はかなり大きなアタッシュケースを持って行ったのだが、その中には当時、最軽量のカシオ製携帯ワープロ「HW-300JS」を入れていた。このワープロには、現在のノートPCにもない特別な機能があった。プリンタを内蔵していたのである。プリンタはリボン転写方式であったが、内蔵の電池でA4用紙2枚を印刷できた。
筆者は打ち合わせの内容をワープロで打って印刷し、出張中毎日FAXで本社に報告していた。インターネットが普及した今では驚くことではないが、インターネットがなかった当時としては、ワープロで作成した報告書を海外の出張先からリアルタイムでFAXするのは最速の方法だったのだ。
この名機HW-300JSは、B5サイズで表示画面は2行だけだったが、それでも十分使えた。筆者はこのカシオのHW-300JSが大好きで、結局4台も購入することになってしまった。
工場での打ち合わせを終えた時、会議に出席していた1人が「ミスター樋口、あなたのカバンの中にはいろいろな道具(ガジェット)が入っているようだが、我々に見せてはもらえないだろうか」と頼んできた。
「いいですよ。まずこれは携帯式のワープロですね。それの交換用のプリンタカートリッジですね」。筆者はカバンの中のすべてを机に並べ始めた。「パスポートでしょう。ノート(アイデアマラソンのノート)、オリンパスの一眼レフ、プラスの文具セット、富士ゼロックスの超小型コピー機(写楽)、電子辞書、ソニーのウォークマン、読みかけの本2冊……」
世界の最先端を行くGEのエンジニアたちが、筆者のカバンの中を見て驚いた。「上司にも見てほしい、少し待ってくれないか」と呼びに行く。「それ全部、買い取れないか」と真面目な申し出もあったが、大事な仕事道具だ。丁重に断った。「ミスター樋口、次にカバンの中に入れるものは何だ」と聞かれて、「衛星通信を利用するFAXではないでしょうか」と答えたのを今も覚えている。
現在のカバンの中身
何削る? 10キロへのカバンダイエット
筆者のカバンの中身 No. カバンの中身
1 AceGeneのキャリーバッグ
2 HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT
3 統合アイデアマラソンノート
4 NHKラジオ会話教科書(入門ビジネス英語、ラジオ英会話、徹底トレーニング英会話、まいにちイタリア語、実践ビジネス英語、アラビア語)
5 今、読んでいる本
6 2007年10月から読み続けてきた塩野七生氏の「ローマ人の物語」いよいよ最終巻の15巻目。これら15巻はこれまでの人生で最高の本。
7 スペア名刺
8 チョコレート(明治ミルクチョコ)
9 携帯ウォッシュレット(TOTO)
10 携帯小型薄型折りたたみ傘
11 筆箱(小型ステープラーとペン5本ほどが入っている)
12 東京都内地図
13 SIIの電子辞書「SR-E10000」
14 ノートPCのスペアバッテリ
15 イー・モバイル
16 スイスアーミーナイフ(30年以上所有)
17 ノートPCの電源アダプタ
18 デジタルペン「Touch!!Note」用クレードル
19 フィリップスのスピーチマイク(LFH6260)
20 カシオ「EXILIM EX-V7」
21 Skype用ハンドセット
22 eneloopの充電器セット
23 USBハブ
24 コクヨのPowerPoint用ワイヤレスコントローラ
25 SDカード
26 USBメモリ
27 三つ口電源タップ
28 FOMA用電源アダプタ
29 ノートPC用バッグ
30 小道具入れバッグ1
31 小道具入れバッグ2
32 小道具入れバッグ3
それから約20年の間、筆者のカバンにはさまざまな物が入っては出て行った。ワープロからPCに移り、十数台は取り換えただろうか。小型テレビ、MD、GPS、デジカメも出たり入ったりした。日本イリジウムの衛星電話を入れていた時もある。
2008年4月現在のカバンは、エースのキャリーバッグである。酷使に耐えて、すでに4年。ワープロの代わりには日本ヒューレッド・パッカードのノートPC「HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT」を入れている。タブレットPCで、HDD容量は250Gバイト。ここに筆者は過去24年分のノート351冊をPDF化して保存しているのだ。
PC関連ではAC電源とスペアバッテリ。イー・モバイルの通信端末、Skypeのハンドセット、フィリップスのマイク、デジタルペン「Touch!!Note」のクレードル、SDカードとUSBメモリ数個、USBハブと三つ口の電源タップ、電源コードなどを入れている。
カメラはカシオ「EXILIM EX-V7」。電子辞書はセイコー・インスツル「SR-E10000」。薄型の折り畳み傘、読みかけの本と実用書が各1冊、NHKのラジオ放送のテキスト6冊(ラジオ英会話、入門ビジネス英語、実践ビジネス英語、徹底トレーニング英会話、まいにちイタリア語、アラビア語)などである。ペンケース、チョコレート、TOTOの携帯式ウォッシュレット、携帯電話の充電アダプタ、三洋電機の充電池「eneloop」、PowerPoint用のワイヤレスコントローラ、スペアの名刺ケース。都内の地図、アーミーナイフこれらをすべてカバンに入れて持ち歩いている。このカバンの重さは13キログラムである。
前回のカバンの話も書いたが、手ぶらでは仕事できない。ビジネスでは提出書類だけでなく、いつでもどこでも必要最低限の事務処理ができる装備を持つことが重要だ。さらに、少しでも時間が余ったら、自分の時間として最大限活用したり、その場を楽しめたりすることが大事なのだ。
とはいえ入れすぎもツラい。筆者のポリシーはカバンを含んだ総重量10キログラムを目指すことだ。過去数十年の間には、10キログラムを達成したことが何度かあるが、ちょっと油断すると、すぐに超えてしまう。右は一覧表だが、読者の皆さんなら何を削るだろうか――。
ところで現在のモバイルPCは、どうしてプリンタを内蔵しないのだろうか。あるいは、超小型のモバイルA4プリンタが存在しないのだろうか。筆者の知る限り、最も小さいA4プリンタはキヤノンの「PIXUS iP90v」だが、1.8キログラムだから、10キロを上限とするなら重すぎる。おまけに、これを携帯で使用するために持ち歩くには、充電式バッテリが重すぎるし、電源アダプタも重い。
モバイルというが、このプリンタを、裸では持ち運びはできない。「PIXUS 50i」を保護袋に入れて欧州を旅行したら、圧力でがゆがんでしまった経験もある。筆者の希望は、大きさがようかん2個分ほどで、電源アダプタ込みの重さが400グラム。キヤノン、エプソン、リコー、ブラザー、富士ゼロックス、カシオ――どこかのプリンタメーカーが作らないだろうか。筆者は飛びついて買うだろう。
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