携帯市場に新潮流 イー・モバイルが音声通信参入
28日に携帯電話の音声通話サービスに参入する参入するイー・モバイルは高速データ通信機能と海外メーカーの斬新な端末を強みに、ヘビーユーザーの囲い込みに打って出る。同社は今月末で事業開始から1年。“データ通信での利用者獲得は困難”との前評判を覆し、3月に入って目標の初年度30万件加入を前倒しで達成、その勢いで音声通話サービスでも先発事業者のシェア奪取をもくろむ。
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200803260021a.nwc
イー・モバイルは2005年11月に携帯電話事業の免許を獲得。昨年3月に携帯情報端末とカード型データ通信端末でサービスを開始した。当時、携帯電話の電波を使うパソコン向けデータ通信は料金が高額のため敬遠されていたが、PHS以外で初めて定額制を採用。「3・5世代」と呼ばれる高速通信にも対応させ、12月には国内最速となる毎秒7・2メガビット(受信)にさらに高速化。定額・低料金化ではNTTドコモとKDDIも追随、競争に火がついた。
懸念されたサービス提供エリアは、昨年末に人口カバー率50%に到達。今年6月末には75%を超える予定という。携帯電話事業の全国展開は多額の設備投資を要するが、イー・モバイルの千本倖生会長は「サブプライム(高金利型)ローン問題で金融市場が冷え込む前に、増資や借入枠で約3600億円の事業資金を確保できたことが大きい」と述べ、資金調達のタイミングの良さも成功の要因と分析する。
新たに始める音声サービスは「既存3社と真正面からぶつかっても厳しい」(千本会長)ため、インターネット接続などのデータ通信加入を必須として同社の強みを生かす新戦略で打って出る。端末には世界で100万台規模の販売実績がある台湾HTC製スマートフォン「イーモンスター」を投入。国内メーカー製にない使い勝手を提案し、発売前ながらIT(情報技術)機器に詳しい若者やビジネスマンの関心を集めている。
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