スウェーデン大使館主催の講演会、NTTドコモの夏野執行役員らが講演
在日スウェーデン大使館は2007年11月14日、「次世代のモバイルマルチメディアサービス」と題した講演会を開催した。日本エリクソンなどスウェーデンの通信企業との共催で実現したもので、日本とスウェーデンにおける携帯電話業界のキーマンが携帯電話の将来像について講演した。登壇したのは、NTTドコモ執行役員の夏野剛氏、KDDIコンシューマ商品企画本部長の長島孝志氏など8名。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071114/287198/
夏野氏と長島氏はそれぞれ、自社の今後のサービス戦略について紹介。夏野氏は「日本の携帯電話市場は、世界でも特異に進んでいる。他国の市場は日本の2002年ごろの状態ではないか」との見方を示した。NTTドコモはこれまで、(1)音声のための基盤(1994年~1998年)(2)ITのための基盤(1999年~2003年)(3)ライフスタイルのための基盤(2004年以降)と段階を追って整備してきたと説明。現在積極的に取り組んでいる「おサイフケータイ」が、まさに(3)のライフスタイル基盤の代表だと紹介した。携帯ネットワークの外側で生まれる付加価値を、垣根を越えて携帯電話に取り込んだのがポイントと説明。今後は、さらに多彩な「付加価値を生む仕組み」を考えていくことが、NTTドコモの戦略の根幹と説明した。
長島氏は「ライフスタイルに注目している点では同じ」と夏野氏の考えに同意した上で、「固定電話や光ファイバー事業も自ら手がけるのがKDDIの強み。今後は、パソコンと携帯を併用するユーザーの生活を便利にする」とした。その戦略の鍵となるのが放送。一例が関連会社の「メディアフロージャパン企画」が進めている「MediaFLO」を活用した携帯電話向け放送サービスで、積極的に展開していくとアピールした。
スウェーデンから来日したエリクソン本社の政府&産業界担当取締役であるミカエル・ハレン氏は、エリクソンの描くインフラ面の未来像を紹介した。エリクソンの戦略は「モバイルブロードバンドの推進」(ハレン氏)。現時点で、高速データ通信(HSDPA)サービスは全世界で140あるとし、400を超える対応製品が出荷されていると説明。世界平均で見ると、この1年で携帯電話上のデータ通信トラフィックは6倍に膨れあがり、5月ごろに音声トラフィックを超えたという。今後エリクソンはHSDPAのさらなる高速化を図り、2009年には42Mビット/秒(下り方向)に対応した製品が登場するとの見通しを示した。さらに、下り方向の速度が100Mビット/秒を超える次世代技術「LTE」(Long Term Evolution)についても、2009年初頭には商用化が始まるという。
■変更履歴
NTTドコモ夏野剛氏の肩書きを執行取締役としていましたが、執行役員の誤りです。お詫びして訂正いたします。[2007/11/15 14:50]
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(高田 学也=日経パソコン) [2007/11/14]
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