第16回 イー・モバイル、7.2Mbpsにする前に知っておきたいこと
イー・モバイルは26日、国内初の下り7.2Mbpsのモバイルデータ通信サービスと、対応端末「D02HW」の発売を12月22日に開始すると発表した(関連記事)。
http://ascii.jp/elem/000/000/088/88149/
これに合わせて導入されるのが、新料金プランの「ギガデータプラン」と「新にねん」だ。
利用形態に合わせて、選べる料金プランが増えることは好ましいが、その反面どれを選べばいいのか分かりづらくなるもの。比較的分かりやすかったイー・モバイルの料金プランも、新プラン導入で少し複雑になった感がある。
新しいユーザーはどのプランを選ぶのが最適なのか? 既存のユーザーは料金プランを見直すべきなのか? ケース別にお答えする。
1GBまで定額で使える「ギガデータプラン」
料金プランのグラフ
1ヵ月のパケット料が約28万パケット(約35MB)までなら「ライトデータプラン」、約28万パケット~約844万パケット(約1.03MB)なら「ギガデータプラン」、それ以上なら定額制の「データプラン」がお得となる
イー・モバイルには、3種類の基本料金に加え、1年または2年間使い続けることを条件に、契約時の端末購入価格や月額使用料金のディスカウントを受けられる割引サービスが用意されている。
基本料金プランに関しては従来2種類が用意されていた。月額5980円で完全定額制の「データプラン」と、使用量に応じて月額料金が3480~6480円となる「ライトデータプラン」だ。これに今回「ギガデータプラン」が加わったかたちとなる。
「ギガデータプラン」は、1GB(838万8700パケット)までは4980円。それ以降は1パケット(128バイト)あたり0.0105円で従量的に加算され、約1.07GB(約897万5000パケット)に達すると上限金額の1万980円となり、それ以降は使い放題となる。
「ギガデータプラン」は、「データプラン」と「ライトデータプラン」の中間に位置するプランで、主にミドルユーザーをターゲットにしたものとなる。
基本料金プラン
料金プラン 基本使用料 基本料金で利用できるパケット数 1パケットあたりの通信料 上限金額
データ
プラン 5980円 制限なし ―― 5980円
ギガデータ
プラン 4980円 838万8700パケット(1GB) 0.0105円 1万980円
ライトデータ
プラン 3480円 約14万パケット 0.0105円 6480円
通信専用端末に有利な長期契約割引も追加
続いて契約期間に応じた割引について。従来からあるのは3種類だ。いつでも解約できるが割引のない「ベーシック」、1年契約を条件に端末価格が2 万4000円割引となる「いちねん」、2年契約で端末価格が4万8000円割引となる「にねん」となる。これに「新にねん」が加わったかたちだ。
「新にねん」では、2年契約を条件に端末価格が2万4000円、月額料金が1000円安価となる。つまり、2年間で合計4万8000円の割引を受けられる計算だ。詳しくは後述するが、「新にねん」は、これまで「にねん」を選択できなかったデータ端末を主なターゲットとしている。
期間契約の概要
ベーシック 契約解除料なしにいつでも解約できるが、割引は受けられない。
ベーシック+年とく割 1年間の継続利用を条件に、月額料金が1000円割引となる。主に「いちねん」や「にねん」の契約期間が終えたあとに移行するプラン。
いちねん 1年契約を条件に端末価格が2万4000円割引となる。
にねん 2年契約を条件に端末価格が4万8000円割引となる。
新にねん 2年契約を条件に端末価格が2万4000円、月額料金が毎月1000円割引となり、合計4万8000円の割引を受けることができる。
ちなみに「ベーシック」以外を選択した場合、解約する時に、契約期間や利用期間に応じた解除料が発生する場合がある(参考)。また、「ベーシック+年とく割」を利用している場合は、更新月以外の契約期間中に解約すると、契約解除料3150円が一律でかかるので注意が必要だ。
多くの人は1GBでも十分かもしれないが……
Q 7.2Mbpsの通信サービスを利用したい。すでに持っている端末でも利用できる?
A できない。現状で7.2Mbpsに対応するのは、新製品のUSB型端末「D02HW」のみ。PDAタイプの端末で7.2Mbpsサービスを利用するには、次世代機を待つしかない。
Q 「D02HW」を買う場合、どの料金体系を選ぶのがお得になる?
A 2年以上使うつもりなら、料金プランは利用形態に合うものを選び、期間契約は「新にねん」を選ぼう。今までデータカード端末では割引を受けるには、「いちねん」を選ぶしかなかった。「にねん」では端末価格から4万8000円を割り引くが、データカードの端末代は割引額よりも価格が安いので適用できなかったからだ。
そこで生まれたのが「新にねん」。端末の割引額を2万4000円に抑え、代わりに月額料金から毎月1000円(合計2万4000円)割り引くことで、データカード端末でも「にねん」と同等の4万8000円の割り引きを受けられるようにした。「新2ねん」は「いちねん」(2年目は「ベーシック+年とく割」を選択)に比べてトータルで1万2000円お得になる。
Q 「ギガデータプラン」はどんな人に向いてる?
A 基本料金4980円に含まれる1GBの利用目安は、メール(15KBと想定)に換算すると1日当たり約2255通、ウェブサイト閲覧(200~300KBと想定)に換算すると1日当たり110~170ページとなる。
メールチェックやウェブ閲覧を主に利用するユーザーであれば、「ギガデータプラン」の基本料金内に収まる場合が多いだろう。ただし、動画共有サイトを利用したり、ゲームの体験版などをダウンロードする場合は、1GBを超えてしまう可能性もある。1GBを70MB超えるだけで上限金額の1万980円に達してしまうので、このような利用形態の人は、差額の500円を払って「データプラン」を選択しておくのが安全だ。
Q 「ライトデータプラン」はどんな人に向いてる?
A メールを中心に利用するライトユーザー。もしくはいざというときのために通信手段を確保しておきたい人。基本料金3480円に含まれる17MBの利用目安は、メール(15KBと想定)に換算すると1日当たり約38通、ウェブサイト閲覧(200~300KBと想定)に換算すると1日当たり2~3ページとなる。重めのウェブサイトを閲覧していれば、すぐに上限金額の6480円に達してしまうので注意が必要だ。
「いちねん」契約者は注目のキャンペーン
Q 料金プランを見直したい。「データプラン」や「ライトデータプラン」から「ギガデータプラン」へ変更する場合、手数料などはかかる?
A かからない。「データプラン+にねん」から「ギガデータプラン+にねん」のように、同一の年間契約であれば、手数料や契約解除料も発生しない。
Q 現在「いちねん」契約をしている。いまから「新にねん」に移行する意味はある?
A 基本的にはない。「新にねん」にすることで、月額料金が1000円安くなるが、プランの変更には契約解除料がかかってしまう(参考)。契約解除料のマイナスぶんの方が大きくなってしまうのだ。
Q 「新にねん」を選びたかった人向けに、何か救済措置はないの?
A ある。12月1日から2008年1月31日の期間であれば、希望者は(契約開始から1年が経過してなくても)「いちねん」から「ベーシック+年とく割り」へ、契約解除料なしで移行できる。「ベーシック+年とく割」は月額料金の1000円割引きを受けられるプラン。実質的に「新にねん」に移行するのと同等の割引が受けられるようになる。
■関連サイト
* イー・モバイル
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