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映像ケータイ「P903iX HIGH-SPEED」は、どこまで“遊べる”か(前編)

HSDPAとWMV再生対応。新パケット定額プラン「パケ・ホーダイフル」は本機のためにあるともいえる“映像ケータイ”が「P903iX HIGH-SPEED」だ。どんなWMVが再生できるか、自作した動画はどうか、H.264再生は可能かなど、“映像”を軸にどこまで遊べるのか試した。

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0704/26/news132.html

“映像ケータイ、ついに現る”──そんなキャッチフレーズを掲げて登場するパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のFOMA端末が「P903iX HIGH-SPEED」(以下P903iX)だ。

 P903iXは下り最大3.6Mbpsの高速通信を実現するHSDPAに対応。FOMAでは「N902iX HIGH-SPEED」、「F903iX HIGH-SPEED」に続く3機種目となる。同じく903iシリーズとして登場したF903iXは、1Gバイトの内蔵メモリとミュージックチャネルの対応などにより音楽機能を強くアピールしていたのに対し、P903iXはWindows Media Videoの再生に対応することで、さらに“映像”にもへの強さも訴求する。

 P903iXは「P903i」をベースに、HSDPAによる高速通信機能を追加し、動画再生機能を強化した端末。SD-AudioとBluetoothによるワイヤレス音楽再生機能などをP903iから継承し、国際ローミング(WORLD WING)とGPS機能が省略される形態。この点は同時期に登場したワンセグ搭載の「P903iTV」も同様となり、P903iの上位モデルというより兄弟モデルという位置付けになる。

 ボディは“P”のアイデンティティとなっているワンプッシュオープン機構を備えたスタンダードな折りたたみ形状であり、操作性にも大きな違いはない。ただし見た目は、大きく丸みを帯びたハーフミラー調の背面パネルによりP903iやP903iTVとはやや異なる印象を受ける。点灯するとミラーパネル部分から文字が浮かび上がるサブディスプレイと立体感のある通知LEDの演出などにより、“ちょっと違うぞ”という高級感をかもしだしている。

 本体の厚さは25ミリ。昨今の携帯としてはやや大柄だが、重量は126グラムと平均的な値なので見かけから判断するとずいぶん軽く感じる。

photophoto “P”おなじみのワンプッシュオープン機構を採用するスタンダードな折りたたみボディ。ツートーンカラーとミラー調背面パネルの丸みを帯びたデザイン、立体的なヒカリの演出が特徴的だ

photophoto P903iシリーズ3兄弟。左からP903i、P903iX HIGH-SPEED、P903iTV

フルブラウザ+WMV対応で何ができる?

フルブラウザ+WMV対応で、PC向けサイトの動画をそのままストリーミング再生

 P903iXの最大の特徴は、やはりWindows Media Video(WMV)の再生に対応した点だ。

photo P903iX用動画サイト

 同社製のFOMA端末では初めてフルブラウザを搭載。このフルブラウザでPC向けサイトへアクセスすると、WMV形式で配信される動画コンテンツが再生できる。ちなみに、今までフルブラウザの通信は「パケ・ホーダイ」の対象外だったが、3月にフルブラウザの通信も対象となる新たなパケット定額プラン「パケ・ホーダイフル」が登場した。これにより、フルブラウザで閲覧するPC向けの動画コンテンツもパケット通信料を気にせず、定額で楽しめるようになった。

 これにともないパナソニック モバイルは、WMVのコンテンツを気軽に楽しめる特設サイト「P-Theater」を用意したほか、国内では最大規模となる無料動画配信サイトの「GyaO」もP903iX向け動画配信サイトを開始した。GyaOは2時間を越える長編映画なども公開しており、携帯でもここまで気軽に長時間の動画を楽しめるようになったのかと驚かされる。画質もP903iXで再生する限り、不満のないクオリティだ。

photophotophoto       

「GyaO」P903iX専用サイト(左)。PC向けのそれと比較すると視聴できるコンテンツ数はかなり限られるが、間違いなくP903iXでストリーミング再生できる動画コンテンツが提供されている(ちなみにPC向けのGyaoはInternet Explorer6以降のブラウザを使用して視聴するのが前提となるので、P903iXのフルブラウザから動画は再生できない)。動画ファイルへのリンクをクリックすると本体の動画プレーヤーが起動し、「PC動画」として再生される。この動画コンテンツは2時間13分30秒もの長時間映像。ワンセグと異なりストリーミング再生なので、再生の一時停止や再生位置の移動も可能だ(右)

 これらP903iX向けに特化されたサイトはなかなかよくできている。しかし、本機を望むユーザーが気になるのは「そのほか、多数あるPC向け動画配信サイトを利用できるか」という点だろう。

 大前提はWindows Media Video形式で配信する動画サイトということになる。本機においてそれ以上の壁になるのが「Internet Explorer 6以降+Windows Media Playerでの利用を前提」とする動画サイト。このパターンは国内の商用動画サイトに多い。サイトそのものにはアクセスできるものの、再生開始の操作ができないという場合も多かった。

photophoto 「MSNビデオ」へアクセス。Internet Explorer 6とWindows Media Player 10のインストールが必要である旨が表示され、コンテンツにアクセスできない(左)。「Yahoo!動画」もそう。コンテンツ一覧ページなどには問題なくアクセスできるが、肝心の「番組を見る」へのリンクが無効(グレーアウト)となってしまい、クリックできない(右)。もちろん意図してP903iXをはじいているわけではない

PC向け動画サイトで利用可能なのは?

 本機から動画の再生が可能だったサイトの1例は「goo ブロードバンドナビ」。このサイトはPCのFirefoxからでも問題なくアクセス可能で、WMV動画を再生できる特徴がある。そのため、P903iXのフルブラウザからも動画が再生できた。

 ただし、PCのようにすべての動画コンテンツが再生できるわけではなく、WMVで無料配信されるコンテンツであっても、再生できるものとできないものがあった。サンプルやプロモーション用、あるいはジャンル全体で無料とするコンテンツはかなり高い確率で再生できた反面、例えば「1話だけ無料配信」といった形態のコンテンツは再生できない場合が多かった。

photo 「goo ブロードバンドナビ」で問題なく再生できたコンテンツ例。このようにサンプルやプロモーション用途の動画コンテンツが多く再生できた

photophoto 一方、再生できなかったコンテンツの典型例。シリーズで配信され、1話目のみが(プロモーションも兼ねて)無料視聴できるといった形態のもの。ライセンスを取得できないということで、結果、再生できないようだ

 そのほか個人のWebサイトなどで配信する、著作権保護が施されていないWMV動画は再生できる可能性は高い。再生できないのはビデオサイズが大きいなど、単に本機の再生能力を越えたスペック的な都合になる(ただし音声だけは再生できるといった場合も多かった)。

 商用の動画配信サイトではブラウザとプレーヤーを指定していることが壁になり、動画再生できないことが多いようだ。もっともPCですら Internet Explorer以外のブラウザを使用した場合は再生できないこともあるため、現時点では仕方ないというところだろうか。それでも携帯専用のサイトと比較すれば、きれいで長時間楽しめる動画コンテンツに、それも無料で出会える可能性は高いといえる。

 ちなみに動画以外にもなかなか使えると感じたのは、音声だけをストリーミング配信する、いわゆるWebラジオ(ネットラジオ)サイトだ。これらは長時間の番組も多く、商用サイトでも無料で問題なく再生できるコンテンツが多かったのが収穫の1つだ。

photophoto 今回問題なく再生できたメディアファクトリー提供のネットラジオ。30分単位の番組が多数配信される。移動中などに楽しむには動画よりむしろ適している。音声のみの場合も起動するプレーヤーは同じで、再生位置の移動なども可能

 (後編へ続く)

 後編はWMVおよびH.264動画の再生チェックのほか、自作動画はどのくらいのビットレート、動画サイズまで対応するかなどを実際に試していく予定です。


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関連リンク

* パナソニック モバイルコミュニケーションズ「P903iX」紹介サイト

* P-Theater(携帯・PC共通)

* NTTドコモ

* +D Shoppingで「P903iX HIGH-SPEED」の価格を調べる

* +D Shoppingでケータイの価格を調べる

* 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping

  

[坪山博貴,ITmedia]

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